※本記事は 2021/12/07 時点のものです。
★こちらの記事は、Oracle Cloud Infrastructure Advent Calendar 2022 の Day 9 として書いています。
はじめに
しばらくブログを書いていなかったのですが、
2022/7/19 に「ネットワーク・ビジュアライザー」の機能が追加されていたようです。
※日本語翻訳してます
https://docs.oracle.com/en-us/iaas/releasenotes/changes/47dcb6c4-9b30-4112-b162-f67013396a68/
Network Visualizer に追加された新機能
サービス:ネットワーキング
日付:2022年7月19日
Network Visualizer は関連するリソース情報を含むトポロジマップを PDF にエクスポートできるようになりました。
また、マウントターゲットや Kubernetes クラスターなど、より多くの種類のリソースを表示できるようになりました。
詳細については、ドキュメントを参照してください。
つまり、OCI上のネットワーク構成図をPDFにエクスポートできるようになった…という事で、
「ネットワーク構成図のドキュメントが自動で作成できるのは便利だな」と思って試してみました。
今回テストした環境の構成図は次の通りです。
※東京リージョン内の2つのVCNをローカルピアリングで接続したり、
東京リージョンのVCNと大阪リージョンのVCNをリモートピアリングで接続していたりします。
リージョナル・ルーティング・マップをpngとpdfへ出力
まずはネットワーク構成を「ネットワーク・ビジュアライザ」で表示させます。
メニュー「≡」⇒「ネットワーキング」⇒「ネットワーク・ビジュアライザ」を選択します。
「リージョナル・ルーティング・マップ」が表示されています。
これは指定したコンパートメント(Test)で最も広い範囲でのネットワーク構成図が表示されている感じですね。
表示された図はアイコンが重なってちょっとわかりづらい気もしたので、
アイコンを移動させてみました。(赤い矢印の部分)
この状態で画面右側の↓のアイコンをクリックします。
「マップ・データのエクスポート」画面が表示されました。
pdfだけかと思っていたのですが、png画像も一緒にzipにまとめたものが作成されるみたいですね。
「ZIPエクスポートの作成」をクリックします。
「名前を付けて保存」ダイアログが表示されますので
任意の場所に保存します。
保存したZIPファイルを解凍してみます。
※解凍するソフトによっては解凍後にファイルが文字化けします…ご注意ください。
(Windows標準の機能であれば文字化けせずに解凍できました)
pngはこんな感じです。
図形のアイコンを少し移動させていたのですが、きっちり反映されているみたいですね。
pdfも枠付きでキレイに出力されるみたいです。
VCNや各種ゲートウェイの情報も表形式で出力されるみたいです。
ただ、何か列名が文字化けしているように見えますね…。
文字化けは直したいなーと思いますので、
とりあえず画面右上で「English」を選択します。
再度ダウンロードするので↓のアイコンをクリックします。
「Create ZIP export」をクリックします。
ダウンロードしたZIPを解凍してPDFファイルを開いてみると、
今度は文字化けしていないようです。
あと、タイトルも「Virtual cloud networks (VCN)」としっかり表示されていますね。
※先ほどは「(VCN)」のみでしたので。
ちなみに、「English」にしておくとPDFの表紙の文字列もきっちり表示されるみたいです。
なかなかキレイな資料ですねー。
VCNルーティング・マップをpngとpdfへ出力
今度はVCN内の構成を見るのに、
vcn-test01 というVCNを選択して
「VCNルーティング・マップの表示」をクリックしてみます。
VCN内のルーティングマップが表示されます。VCN内のネットワーク構成図ですね。
この状態で↓のアイコンをクリックします。
「ZIPエクスポートの作成」をクリックします。
やっぱり日本語表示だと文字化けするみたいですね。
「English」で再度エクスポートするとキレイに表示されました。
タイトルも「Virtual cloud network routing map export」とVCN内の情報であることがわかります。
表示される情報もサブネット情報などが出力されるみたいです。
VCNセキュリティ・マップをpngとpdfへ出力
続いて、セキュリティマップも表示させてみます。
最初の画面で vcn-test01 を選択して
「VCNセキュリティ・マップの表示」をクリックしてみます。
次のような画面が表示されるので、文字化けしないよう「English」を選択した状態で
画面右側の↓のアイコンをクリックします。
「Create ZIP export」をクリックします。
タイトルも「Virtual cloud network security map export」と
セキュリティマップになってますね。
内容にもセキュリティリストの情報が含まれるようです。
サブネット・マップをpngとpdfへ出力
サブネットのマップも表示させてみます。
サブネットを選択した状態で「View subnet inventory map」をクリックします。
サーバが1台しかないので少し寂しいですが、
この状態でダウンロードしてみます。
「Create ZIP export」をクリックします。
タイトルもサブネットのマップになってますね。
今度はインスタンスの情報も含まれるようです。
さいごに
ネットワーク・ビジュアライザーでネットワーク構成図とVCN等のネットワークリソースの情報をPDFに出力することができました。
現状では文字化けしないように英語で出力する必要があるかもしれませんが、
ネットワーク関連のドキュメントを自動で作成してくれるのは便利だなーと思いました。
(現場でドキュメントが全くない…という事もありますので)
いずれはOCIのアイコンで構成図が作られるといいな~と期待していたりします。